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サクラソウ

春に可憐な花を咲かせるサクラソウは、日本の古典園芸を代表する植物の一つです。江戸時代の中ごろから栽培が盛んになり、それから長い年月を経た今もなお広く愛好されています。

広島市植物公園では、 江戸時代から知られている品種をはじめ、 多くのサクラソウを収集・保存し、古典園芸の維持・普及に努めています。

南京小桜
享保年間に作出された、現存する最古の品種とされる

サクラソウ展

広島市植物公園では開園当初からサクラソウの品種を集め、昭和55年(1980年)からサクラソウ展を例年4月に開催しています。展示品は100品種を超え、江戸時代から毎年芽分けによってつながれてきた品種も多数あります。また、植物公園植物友の会の会員による作品も展示するなど愛好家の育成にも取り組んでいます。

展示会場では5段の雛壇に花色を考慮して互い違いに陳列する伝統的な方法で展示しています。鉢はサクラソウ専用の朱泥鉢を使い、品種名は、今も黒い札に白い手書き文字。他の展示とは一味違った趣があります。

サクラソウ展での鉢展示

サクラソウ野生種の保全

サクラソウは日本各地に自生し春を告げる花として親しまれてきた植物ですが、園芸目的の乱獲や自生地の環境変化に伴い、絶滅の危惧に瀕しています[環境省:準絶滅危惧(NT)、広島県:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN) ]。

当園では、園芸品種の収集に加え、全国各地の野生種50系統の保全を行っています。

サクラソウ野生種
(広島県に自生のもの)

サクラソウ園芸品種

京鹿子
花車
十二単衣
群千鳥
喝采
霞重ね
初姿
獅子頭
三保の故事
風車
蛇の目傘
玉川
墨田花火の
鹿島
襤褸の錦

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