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当園について

広島市植物公園は、広島市中心部と宮島の中ほど、佐伯区倉重の瀬戸内海を望む高台に位置し、18.3ヘクタールの園内には、大温室をはじめサボテン温室、展示温室、熱帯スイレン温室、ベゴニア温室、フクシア温室、栽培温室、展示資料館、芝生広場、カスケード、花の進化園、樹木観察園などを設け、約10,000品種203,000本の植物を栽培しています。

本園は、内外の植物を収集して教育的配慮の下に植栽し、憩いの場として自然観察の機会を提供するとともに、植物に関する知識の普及と自然保護の推進をはかる社会教育の場として1976年(昭和51年)11月3日に開園いたしました。

あらまし

令和4年度植物公園のあらまし(PDF)

役割

大きな植物、珍しい植物、変わった植物、人気の植物。植物公園はありとあらゆる植物が集まる植物のテーマパークです。四季折々、季節を彩る花を楽しめる「癒しの空間」ですが、植物公園の役割はそれだけに留まりません。

絶滅の危機に瀕している野生植物を守ること。時代の流れとともに失われつつある往年の名花を収集し保存する事。伝統の園芸文化を広げていくこと。そして、収集した植物コレクションを未来につなげ、植物に関する過去と未来を橋渡しすることも植物公園の重要な役目のひとつです。

レクリエーション

市民の皆様に花と緑いっぱいの「快適な憩いの場」を提供しています。

研究

植生調査や植物標本の作製、栽培・繁殖技術の確立などの植物に関する調査研究に取り組んでいます。

保全

野生植物および園芸植物の収集・増殖、絶滅危惧種の調査や生息域外保全など、生物多様性の保全に関わる取り組みを行っています。

教育・普及

収集した植物を教育的配慮の下に展示するほか、各種講座・講習会・展示会の開催や、学芸員実習の受け入れ、研究成果の発表を行っています。

コレクションを活用した成果の発表

広島市植物公園では、職員が中心となっておこなってきた研究や調査の成果を、研究活動発表会や紀要(学術報告書)、栽培記録(日常の管理の中で気付いたさまざまなトピックの記録)などの形で発表しています。

研究活動発表会

例年2月ごろ、日ごろの調査研究活動を広く市民の皆様に知っていただくため、植物公園、安佐動物公園、森林公園こんちゅう館が合同で発表会を開催しています。

栽培記録

栽培管理やイベントの実施の記録や、そのなかでの発見などを記録、公開するために毎年発行しています。

紀要

職員が中心となって取り組んだ研究について、学術報告という形で取りまとめたものを発行しています。

研究報告

広島市植物公園の職員が関わった研究報告です。

植物を収集する

植物を収集し、保存・展示に活用することは植物公園の提供するサービスに役立つのみならず、野生植物や貴重な園芸品種、それらを含めた遺伝資源の保存といった植物学・園芸学上の貢献、学習環境の提供といった役割を果たすことに繋がっています。

絶滅危惧植物の保全

(公社)日本植物園協会の地域野生植物保全拠点園ならびに特定植物保全拠点園(ラン科)として、各地の植物園と連携しながら絶滅危惧植物の保全を行っています。

園芸品種の保存

人の手で生み出された園芸品種は、人の手で保存されない限り年月の経過とともに失われる運命にあります。当園では、ランやバラをはじめ、貴重な園芸品種の保存に取り組んでいます。

遺伝資源の保存

現在または将来、人類にとって有用となりうる植物を遺伝資源として収集・保存する役割を担っています。

学習・体験機会の提供

多種多様な植物に触れる機会を提供することで、植物について学び、生物多様性への理解を深める役割があります。

ナショナルコレクション認定

これまでの取り組みが評価され、2020年12月、当園の保有する「変わり葉ゼラニウム品種群」が(公社)日本植物園協会のナショナルコレクションに認定されました。

瑞雲錦

ナショナルコレクションとは?

「野生種、栽培種に関わらず、日本で栽培されている文化財、遺伝資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」ことを目的に2017年より始まった、植物コレクションの認定・保全の制度です。当コレクションを含めこれまでに9つのコレクションが認定されています。

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