広島市植物公園では、昭和51年の開園以来、園内で栽培している植物や、広島県とその周辺部に自生する植物などについての植物に関する調査を行っています。
その結果は、「広島市植物公園紀要」と「広島市植物公園栽培記録」にまとめて発表するほか、各種学会、研究会、園内講座などを通じて情報発信し、普及につとめています。
<主な研究内容>
植物の染色体に関する調査
ラン科植物、サトイモ科植物、セントポーリア属(イワタバコ科)、バショウ属(バショウ科)、ラケナリア属(ユリ科)、クサノオウ(ケシ科) ほか
広島県の植物自生の調査
ラン科植物、カヤツリグサ科植物、東郷山(広島市安佐南区、佐伯区)、吉和冠山(廿日市市)、佐伯区湯来町ほか
絶滅の危機に瀕した植物の栽培や繁殖方法に関する調査
ラン科植物(サギソウ、キエビネなど)、オリヅルスミレ、ヤチシャジン、オニバス、
ヤマトミクリ、イトモ ほか
今後普及させたい植物の栽培や繁殖方法に関する調査
ジギタリス、ペラルゴニウム、デルフィニウム ほか
園内で栽培している植物の生育に関する調査
球根ベゴニア、ウチョウラン、オオオニバス、サクラ、ハギ、ゲッカビジン ほか
導入した植物・園芸植物の品種特性に関する調査
ラン科植物、バラ、中国ギク、ビオラ、ペラルゴニウム ほか
新品種の開発
カトレヤ、カランセ、ベゴニア ほか
農林水産省種苗特性分類調査(エビネ、リカステ、ジゴペタルム、ウチョウラン、アオキ、ツルマサキ、ハスノハギリ)
緑化技術などに関する調査
生垣について、潮風害について ほか
モザイカルチャー用展示植物調査