
画像は2024年6月にノルウェーのスタバンゲル市植物園で開催されたアート展「Messages from the Silent Witnesses(沈黙の証人たちからのメッセージ)」の様子です。
略称(日本語):Hibakujumoku – 帰郷
略称(英語):Hibakujumoku – homecoming
開催日時
11月8日(土)~11月30日(日)
会場
広島市植物公園 園内
共催
Jumoku(ノルウェーのアーティストグループ)
内容
音楽、写真、映像、タペストリー、絵画など多様な表現を通して、被爆樹木の静かな物語に耳を傾ける場を創出します。
ビジュアルアーティスト:ヘレーネ・エスペダール=セルヴォーグ
写真家:アシュリー友実子
サウンドアーティスト:ジョン・デレク・ビショップ
キュレーター:中英公子
関連イベント
オープニングイベント
日時:令和7年11月8日(土) 13:30~14:00
場所:イベント広場(雨天時は展示資料館2階講堂)
内容:アート展のコンセプトや作品の紹介を行います。
絵本の読み聞かせ
日時:令和7年11月16日(日)10:30~、11:30~
場所:アート展 展示場(予定)
定員:各回先着10組程度
協力:本の読み聞かせボランティアグループ「ぐるんぱ」
内容:「パンフルートになった木」「I CAN 希望の花の物語」
アーティストの紹介

Helene Espedal-Selvaag ヘレーネ・エスペダール=セルヴォーグ
1967年ノルウェー生まれ。ノルウェーを拠点に活動する学際的アーティスト。自然と人間性の交差点に焦点を当てたインスタレーション作品を制作し、ビデオ、織物、彫刻、写真、ドローイングなど多様なメディアを用いながら、自然の内在的価値と人間中心主義を超えた視座を探究している。その詩的かつ概念的なアプローチは、国内外の展覧会で高く評価されており、ノルウェー美術工芸基金(BKH)をはじめとする複数の助成を受けている。トロンハイム美術アカデミーおよびスタバンゲル大学にて学位取得。

Yumiko Ashley アシュリー友実子
1970年日本生まれ。ノルウェーを拠点に活動する写真家・ビジュアルアーティスト。カメラを基盤としたアプローチを通じて、自然と「自然としての人間」をテーマに作品を制作している。彼女のプロジェクトは、個人的な記憶や体験を出発点としつつ、それらを広範な社会的・文化的文脈へと接続することで、社会的問題や動向を個人的な視点から捉え直すことを意図する。詩的でありながら問題喚起的なその表現は、写真、映像、インスタレーションなど多様な形式で展開され、オーディエンスに自然と人間が交錯する場所への新たな視座を提示している。イタリア・スタジオマランゴーニにてフィルム写真および暗室現像を学ぶ。

John Derek Bishop ジョン・デレク・ビショップ
1985年ノルウェー生まれ。スタバンゲルを拠点に活動する作曲家/プロデューサー。ノルウェー国内外で高い評価を得ており、サンプリング、テープマシン、モジュラー・シンセサイザー、サンプラーなどのアナログ機材を駆使し、エクスピリメンタルエレクトリックミュージックの分野で独自の音響世界を構築している。自然との対話はBishopの創作の核を成しており、サウンドによって風景や建築空間を再構成・活性化する屋外サウンド・インスタレーションを多数発表している。2020年にはスタバンゲル市より公式任命を受け、地域社会と密接に連携した芸術実践にも取り組んでいる。
キュレーターの紹介

Ekuko Naka 中 英公子
1975年日本生まれ。ノルウェー・スタバンゲルを拠点に活動するランドスケープアーキテクトで、グリーンレガシー・ヒロシマ(GLH)のパートナー。筑波大学芸術専門学群環境デザイン専攻卒業後、ノルウェー生命科学大学(NMBU)で修士号取得。都市計画、インフラ設計、施工管理など20年以上の実務経験を持つ。現在はSweco Norwayスタバンゲル支社勤務。被爆樹木を題材に学際的普及プログラムを展開し、科学・芸術・ランドスケープを融合した実践モデルを構築。ICAN(2017年)、日本被団協(2024年)のノーベル平和賞受賞時には、オスロの自然史博物館/植物園での被爆樹木の種贈呈セレモニーを実現。2024年のスタバンゲル植物園での屋外アート展が高く評価され、2025年にはオスロおよび広島市植物公園でアート展三部作を展開。