概 要
広島市植物公園では、「草木染の世界」展(通算44回目)を開催しています。展示室に一歩足を踏み入れると、合成(化学)染料とは全く違う、植物独特の心落ち着く天然染料でやさしく染め上がった上品な色合いの「染め物」が、温かく迎えてくれます。
共 催:広島草木染の会
開催期間:開催中~4月10日(木)
出点数 :①染物作品16点
②草木染見本24種類
会 場:展示資料館1階展示室
内 容:①広島草木染の会の会員が制作した新作の藍染タペストリーなどの作品展示
②植物(草木)で染めたスカーフと、使用した植物・染色方法の紹介
関連イベント
「草木染の世界」展ギャラリートーク
開催日時:3月23日(日) 午前11時から
場 所:展示資料館1階 展示室(先着20名)
内 容:「草木染の世界」展の展示解説を行います。
子ども織物教室 < 事前申込制(〆切り済み)>
開催日時:3月23日(日) 午後1時~午後2時
午後3時~午後4時
材料費:500円
場 所:展示資料館2階 講堂(先着10名)
内 容:小学生とその保護者を対象に小さな織機を使って、オリジナルの織物マット作りを体験します。
草木染について
植物を利用して染色する方法は、古くから日本に存在しましたが、「草木染」という言葉は、昭和になってから新しく生まれたものです。古くは植物の葉や樹皮・根などから出る液を布にこすりつけるといったごく単純なものでしたが、いつしか鉄やミョウバンの水溶液に浸けると色が発色・定着(媒染)することが見出され、今日のような草木染になったのです。草木染には、大量生産できない、濃い色が出づらい、色にばらつきがでるなどの欠点もありますが、天然染料による素朴な美しさには、それらを補ってあまりあるものがあります。
