
ヤツデはウコギ科ヤツデ属で、高さ2~5mほどの常緑の低木です。日本原産で関東以南、四国、九州や沖縄まで分布します。葉が人の手に似ていることから、「金を招く」とされ、縁起の良い木と言われるそうで、玄関先や店の入り口などに植えられています。半面、葉にはヤツデサポニンと呼ばれる有毒成分があることから、その昔、蛆用の殺虫剤として、古い駅舎の汲み取り便所の側に植えられていたとか。
花は直径5mmほどで両性花または雄・雌花があり、晩秋から冬にかけて咲き、4~5月に3mmほどの黒い果実になります。葉は拳状で多くが八つに切れこみ、9枚に分かれます。日当たりが悪くても育つので、森林の中にも自生しています。
2024/12/26(展示場所:香りの小径)