
チョコレートなどの原料となるカカオは、アオイ科の常緑樹で樹高は5~10mです。原産地は、中央から南アメリカの熱帯地域で、標高300mほどの丘陵地に自生します。また、樹齢4年程度で咲きはじめ、白色(品種により差異あり)の花を幹に付けます(幹生花)。周年で開花しますが、結実率は1%未満だとか。果実は、長さ20~30cmで直径10cmほどの卵型で、半年ほどで熟し、中には40~50個ほどの種子があり、これが、カカオ豆となります。
今、チョコレートの価格は高騰しています。当園でもおなじみの佐藤清隆・広島大学名誉教授によると、「主要産地の西アフリカ・ガーナ等での異常気象によって生育が弱まったところにウイルスが出て、カカオの樹を焼き払った。回復するには5年ほどかかる」との話です。
2024/12/5(展示場所:大温室)