特別天然記念物!?
トビカズラ開花!

広島市植物公園ではトビカズラがたくさんの花をつけています。

トビカズラはマメ科のつる植物で、蝶形の神々しい花を房状に数個〜数十個咲かせます。
花の色は深い紫色でとても美しく、まるでアメジスト(紫水晶)の様。
また、一つ一つの花が大きく、ユニークな形をしており、龍の爪にも例えられるそうです。

トビカズラは、熊本県の相良という地方に日本でただ一本だけ自生しているということで、国の特別天然記念物に指定されました。
(その後、2000年に長崎県の九十九島でも発見)。
このトビカズラの木は樹齢1000年ともいわれています。
かつてはなかなか開花せず、日清、日露戦争期などに咲いたため、「世の中に異変が起こる花」として恐れられていました。
その後の栽培管理の改善により、現在では毎年開花するようになったそうです。
このほかにも、地元にはトビカズラにまつわる様々な伝説が残されているようです。

広島市植物公園では、1990年にこの特別天然記念物に指定されている木の苗を熊本から譲り受けました。
その木は現在大温室に植えていますが、日当たりの関係からか未だ開花には至っていません。
もっと日当たりのよい場所へということで、スイレン温室に別の株を植えたところ、ようやく開花しました。
現在約10房の花をつけています。
三月の中旬までが見ごろとなります。この神秘的な花を是非ご覧下さい。

このようにツルになる植物です

花のアップ とても不思議な形をしています

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