6年ぶりの開花!!

広島市植物公園の大温室で、現在、タビビトノキの花が咲いています。

タビビトノキ(Ravenala madagascariensis)はマダガスカルに自生する1属1種の植物です。
バナナと同じバショウ科の植物で、葉柄まで含めると5メートルを超える大きな葉を扇状に展開します。
その形状からオオギバショウという別名もあります。

 名前は、葉鞘にたまった水を旅人が喉の渇きを潤すために利用したことから、あるいは葉が一定方向に展開するため、方角を知ることができたことから名付けられたという説がありますが定かではありません。
熱帯各地では、観賞用としてよく植栽されていますが、10メートル以上の大きな株に生長するため、国内では天井の高い温室をもつ植物園でしか見ることはできません。
本園の開花株は葉の先端まで含めると20メートルほどに生長しています。
花はゴクラクチョウカに似た白い花を咲かせます。
種子は鮮やかなコバルトブルーで、多量のデンプンを含み、熱帯地方では食用とされています。
本園では、6年前に開花して以来の開花で、今回で4度目の開花となります。

天井近くに咲いた花


白い花です

戻る