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オオオニバス Victoria amazonicaオオオニバスとはオオオニバスの名前初めてオオオニバスという文字を目にすると、「オ」が3つも続いて読みにくいな、と思うことでしょう。これを漢字で書くと、「大鬼蓮」となります。「鬼」は「トゲのある」という意味で、オオオニバスとは「大きなトゲのあるハス」という意味になります。オオオニバスの学名は Victoria amazonica (ビクトリア・アマゾニカ)です。ビクトリアはビクトリア女王にちなみ、「偉大な」とか「大きな」という意味も持ちます。アマゾニカはアマゾン川の流域に分布することからついたものです。 オオオニバスの分類と分布オオオニバスは南アメリカ原産のスイレン科の植物で、2種が確認されています。2種とは、オオオニバス( Victoria amazonica )と、パラグアイオニバス(Victoria cruziana )で、オオオニバスはブラジル周辺(アマゾン川の流域)に、パラグアイオニバスはパラグアイ・アルゼンチン方面(パラグアイ川-ラプラタ川の支流-流域)に分布しています。 この2種の人工交配種はロングウッドオオオニバス( Victoria Longwood hybrid )と呼ばれます。自然界では2種の分布域が異なるので雑種はできません。 オオオニバスの種類と特徴オオオニバスの仲間は、野生種が2種と交配種が1種、あわせて3種あります。いずれも直径1mを越える葉を持ち、葉の裏や葉柄に鋭いトゲが多数生えています。それぞれの特徴を下に比較してみました。以下の番号は、1.原産地、2.葉の大きさ、3.葉の形、4.葉の色、5.その他の特徴を示しています。 オオオニバス
パラグアイオニバス
ロングウッドオオオニバス
オオオニバスの栽培当園では、スイレン温室の完成した1986年以来、オオオニバスの栽培を続けています。実は、オオオニバスは一年草(冬を越すという意味では二年草)で、毎年タネから苗を育てて植え替えています。
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