ウツボカズラの仲間

4.ウツボカズラのおもしろい話
〜捕虫袋の2形性〜

 ある種のウツボカズラの捕虫袋は、地面に近い葉から出たものと、地面から遠い高い所の葉から出たものとでは違う形をしています。
 多くの場合、茎の下位につく袋は、色が濃く、底の丸いずんぐりとした形をしており、茎の上位につく袋は、色が明るく、細長い漏斗型をしています。また、葉から袋につながる蔓(中肋)も、下位のものは太く短く折れやすいのに対し、上位では細長く強靭で、途中は巻きひげ状になって他のものに巻きつきます。

ミナミエンシス(N. minamiensis)の捕虫袋
茎の下位につく捕虫袋 茎の上位につく捕虫袋

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