花の進化園

 花の進化園では、いろいろな花の特徴を比較しながら、早春のハナナやクリスマスローズに始まり夏から秋にかけて花をつけるフヨウ(左の写真)や野生ギクまで、四季折々の花を楽しむことができます。
 ここでは、坂の上方に向かって左側(スイレン温室側)に単子葉植物、右側に双子葉植物を植えています。
 また、植物の進化を理解するために、古い時代からある特徴を持つ植物を坂の下側に、新しい時代に現れた特徴を備えている植物を上側に植えています。  
    単子葉植物のコーナー
単子葉植物とは、種子から発芽した最初の子葉が1枚の植物です。
このコーナーではユリ科から始まって、
ヒガンバナ科、アヤメ科、イネ科、ヤシ科、サトイモ科、ショウガ科、ラン科などの植物を順番に植栽しています。

 左の写真はヒガンバナ科のスイセンです。4月ごろ見ることができます。真正面から花を見ると対称線が2本以上あることがわかります。
 これを放射相称といいます。
 左の写真はラン科のサギソウです。8月ごろ、湿原植物のコーナーで見ることができます。真正面から花を見ると対称線が1つであることがわかります。
 これを左右相称といいます。

 花の進化の一つに、この放射相称から左右相称への変化があげられます。

    双子葉植物のコーナー
 双子葉植物とは、種子から発芽した最初の子葉が2枚の植物です。
 このコーナーはまた、2つのコーナーに分かれています。
 1つは双子葉植物コーナーの下半分にある離弁花類のコーナーです。
 離弁花類とは、花弁が基部から分かれているものをいいます。
 ここには、ドクダミ科、メギ科から始まって、キンポウゲ科、ケシ科、ナデシコ科、アブラナ科、アオイ科、ベンケイソウ科、バラ科などの植物を植栽しています。
 左の写真はケシ科のアイスランドポピーです。4月ごろ見ることができます。

 もう一つは双子葉植物コーナーの上半分にある合弁花類のコーナーです。
 合弁花類とは、花弁が基部からくっついているものをいいます。
 ここには、ツツジ科、サクラソウ科、ヒルガオ科、クマツヅラ科、シソ科、ナス科、ゴマノハグサ科、キキョウ科、キク科などの植物を植栽しています。
 左の写真はキキョウ科のキキョウです。夏から秋にかけて見ることができます。

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