令和2年9月1日から11月30日まで、第44回広島市植物公園植物写真コンテストの作品を募集しました。その結果、113名の方から409作品の応募があり、令和2年12月2日(木)に審査を行った結果、最優秀賞(1点)・特選(4点)・準特選5点)・入選(10点)・佳作(21点)・スナップ賞(10点) の計51作品が選ばれました。また、上記受賞作品に加えて応募作品の中から来年の植物公園カレンダーに採用する予定の写真を7点(内6点は受賞作品と重複)選出し、カレンダー賞としました。また、審査員の総評および上位10点への審査員コメントと入賞者のコメントも併せて掲載しており、入賞者のコメントについては写真をクリックすると見ることができます(Internet Explorerのブラウザには対応しておりません)。同コンテストは来年(令和4年)度も開催する予定です。夏頃に詳細を発表しますので、総評をご参考いただき、奮ってのご応募をお待ちしております。
審査員コメント:観葉植物の葉。葉に金属光沢があるのだがメタリックな感じを1枚の葉だけで表現した意外性はお見事。
植物公園コンテストとしてはモノクロ調の異色の最優秀賞です。着眼点に驚きと敬意を表します。
審査員コメント:光の使い方が圧倒的に上手。光の強弱で花びらの透明感は変わる。優美な色合いをした花々の中でも撮影意図、アングル、背景処理は秀でている。
審査員コメント:サギソウの花の濁りのない白さを浮き上がらせたこと、すべて同じ方向を向いているポイントを見つけたことが良い作品になった。旬の時期を見事に捉え優美な鷺舞に仕上げたのはお見事。
審査員コメント:水面に落ちたサガリバナの花の優美な姿を俯瞰する形で的確に撮っている。落下した花を絵にした着眼点も素晴らしい。
審査員コメント:咲き誇るベゴニア。再現しにくいと言われる赤色に正面から取り組んだ成果が西洋絵画のような華やかな雰囲気を醸し出すものになったのでしょう。構成も素晴らしく迫力を感じます。
審査員コメント:被写界深度の取り方がとても上手。円形を中心とした背景の中に尖った花びらの主役を置いて際立たせた。不安定に思える組み合わせを赤い花できっちり安定させた力量は見事。
審査員コメント:素晴らしい着眼点に感銘しました、白頭巾に赤い鼻、まさにおとぎ話を空想させる夢ふくらむ映像です。奇をてらわず、ただ素直にレンズを向ける。写真の良さは印象度で決まる。作者の素晴らしい視点は不思議なベゴニアの素顔を見つけた。
審査員コメント:背景処理が上手、清楚な花びらにあたる木漏れ日が、観賞する人を一際引き付ける非常に清々しい写真です。
審査員コメント:一見赤ちゃんの泣き顔? ランの中でも異端児の花を擬人化させて撮る着眼点が素晴らしい。レンズを通せば何気なく見ていた目が観察眼へと変わり世界が広がる。
審査員コメント:アサギマダラの翅の浅葱色がよく出ており、応募の多かった蝶の中では一番単純明快だった。ただ、惜しむらくは(審査時の)プリントの状態がもっと良ければ、もう一段上位になっただろう。