過去の園長のおすすめ 2017年

三波川冬桜(2018年1月7日)

三波川冬桜 Prunus cv. 'sanbagawa-huyuzakura'
晩秋から冬に咲き、残った蕾が春にも開くという、開花期の長い桜。
オオシマザクラとマメザクラの交雑種とされ、コバザクラ(小葉桜)とも呼ばれます。
品種名の「三波川」は、この桜の名所でもある、群馬県の地名に由来します。
(園内位置:芝生広場上段・サクラ園)

パンジー品種‘よく咲くスミレ®’シリーズ(2017年12月19日)

パンジー品種‘よく咲くスミレ®’シリーズ Viora 'Yokusaku Sumire' Series
冬の花壇に定番のパンジーに新しく加わった品種群。花径は小ぶりながら、花数が多く、連続開花性に優れています。植物公園では、写真の‘ソーダ’など4品種を植えており、年末の寒さの中でも華やかさを保っています。
※よく咲くスミレは株式会社サカタのタネの登録商標です
(園内位置:レストラン前花壇 ほか)

白侘助(2017年11月27日)

白侘助(しろわびすけ) Camellia japonica L. cv. Shirowabisuke
園内で一番早く咲く椿のひとつ。11月半ばから咲き始め、下旬には見ごろを迎えます。  極小輪で純白の花は筒型につつましく開き、奥ゆかしく感じられます。
(園内位置:ツバキ園バタフライガーデン奥)

ヤマコウバシ(2017年11月13日)

ヤマコウバシ Lindera glauca Blume
本州から九州の山地に自生するクスノキ科の落葉低木。葉は秋に黄色く色付き、冬に枯れた後も落ちずに枝に残ります。  植物公園では、これを「落ちない葉っぱ」と呼び、受験のお守りとして毎年12月1日から売店で販売しています。
ヤマコウバシ「落ちない葉っぱ」特設ページ


(園内位置:休憩展望塔東方の園路下)

マルバノキ(ベニマンサク)(2017年11月6日)


マルバノキ(ベニマンサク) Disanthus cercidifolius Maxim.
本州と四国に自生するマンサク科の低木。広島県では廿日市市の自生地がよく知られています。  秋には、美しい紅葉と星型の花、さらには一年越しに熟した果実を同時に見られる、ありがたい植物です。
(園内位置:マンサク園[芝生広場奥の斜面])

レックスベゴニア「ラズベリー・スワール」(2017年10月25日)

レックスベゴニア 「ラズベリー・スワール」Begonia rex Putz.cv. 'Raspberry Swirl'
インド原産の野生種「レックス」をもとに作り出された葉の美しい園芸品種。  葉は形や色彩の変化に富み、独特の金属光沢があります。  当園のベゴニア温室では、花の美しい球根ベゴニアの陰で見過ごされることがありますが、渋い魅力を備えた品種群です。
(園内位置:ベゴニア温室)

ツノナス(フォックスフェイス)(2017年10月16日)

ツノナス(フォックスフェイス) Solanum marmmosum L.
熱帯アメリカ原産、ナス科の低木です。  キツネ顔に似た形の果実が、光沢のある鮮やかな黄色に色づくことから、秋の花材として珍重されます。  当園では、ハロウィンにちなんだ装飾に利用しています。  ちなみに、果実には毒性があるとされ、食用にはなりません。
(園内位置:カスケード)

ドラクラ(2017年10月9日)

ドラクラ Dracura sp.
 中南米の湿った森林内に自生する野生ラン。  花の姿が吸血コウモリを思わせることから、ドラキュラ伯爵にちなんで名付けられたと言われますが、この種のようにサルの顔を連想させるものもあります。
(園内位置:フクシア温室)

アサザ(2017年9月17日)

アサザ Nymphoides peltata O. Kuntze
 ユーラシア大陸に広く分布する多年生の水草。  スイレンに似た葉を水面に浮かべ、初夏から秋にかけて、鮮やかな黄色の花を咲かせます。  かつては、各地の湖沼やため池に見られましたが、今は絶滅危惧種のひとつとされています。
(園内位置:花の進化園)

ハスの実(2017年9月6日)

ハスの実 Nelumbo nucifera Gaertn.
 西アジア原産の多年生水生植物。  実の形状が蜂の巣に似ていることから、「はちす」が転じて「はす」になったと言われます。  ハスの種子は栄養価が高く、食用にされるほか、長期間発芽能力をもつことが知られています。                  
(園内位置:花の進化園)

太閤秀吉(2017年8月26日)

太閤秀吉(たいこうひでよし) Boophane disticha Herb.
 南アフリカ原産、ヒガンバナ科の球根植物。球根は直径20cm近くにも達し、強い毒をもつと言われます。  球根の先端から、細長い葉を扇状に広げる姿が、秀吉所用の「一の谷馬蘭後立付兜」に似ているため、この名があります。
(園内位置:サボテン温室)

サギソウ(2017年8月16日)

サギソウ Habenaria radiata Spreng.
 日当たりの良い湿地に生える日本の野生ラン。  鷺が飛ぶ姿に似ることから、この名があります。  当園のシンボルマークは、このサギソウをデザインしたものです。
(園内位置:フクシア温室)

キバナコスモス(2017年8月8日)

キバナコスモス Cosmos sulphureus Cav.
 メキシコ原産の一年草。ヨーロッパを経て、大正時代に日本へ渡来したと言われます。  日照を好み、暑さに強いため、初夏から盛夏にかけて花を咲かせ続けます。植物公園の花迷路、夏はこの花が定番です。
(園内位置:森のレストラン前)

熱帯性スイレン(2017年7月15日)

熱帯性スイレン Nymphaea cv.
 熱帯性スイレンの小型品種をポット植えにしてスイレン鉢に沈め、コンテナに入れて展示しました。真夏の強い日差しの中でも、スッと伸びた白や青の花が涼しさを感じさせてくれます。
(園内位置:カスケード)

スズランノキ(2017年7月6日)

スズランノキ Oxydendrum arboreum (L.) DC.
 北米東南部原産、ツツジ科の落葉高木。6月下旬頃、枝先に長さ15㎝ほどのアセビによく似た花穂を出し、7月中旬にかけて白いつりがね状の花を多数咲かせます。秋の紅葉が美しく、ニシキギ、ニッサとともに世界三大紅葉樹のひとつに数えられます。
(園内位置:屋外展示場前)

アナベル(2017年6月20日)

アナベル Hydrangea arborescens ‘Annabelle’
 アメリカ原産のアジサイを改良した園芸品種で高さは90~150cmになります。6~7月ごろ緑色の蕾を出し、花色が次第に緑色から薄緑色、そして白色へ変化し、30cmにも達する、手毬の様な真っ白い集合花になります。アメリカ原産ながら、純白で繊細なアナベルの花姿は日本の庭園にもよく似合います。
(園内位置:日本庭園)

コルヌス・ホンコンエンシス(2017年6月3日)

コヌルス・ホンコンエンシス(常緑ヤマボウシ) Cornus hongkongensis
 中国原産、ミズキ科の常緑高木で、最近流通し始めた花木です。6月頃に木を覆うように白い花を咲かせ、秋に赤く色づいた実をつけます。生長が遅く、なかなか大きくならないため、小面積の庭のシンボルツリーなどに利用されます。
(園内位置:屋外展示場下)

スイカズラ(2017年5月24日)

スイカズラ Lonicera japonica Thunb.
 日本全国の他東アジア一帯に分布し、山野や宅地によく見られる。スイカズラ科の常緑つる性木本。花は5~7月に咲き、甘い香りがある。花弁は筒状で、先の方は上下二枚の唇上に分かれて、上唇は四裂になっている。咲き始めは白色だが、徐々に黄色になっていくため、金銀花の別名を持っています。また常緑のため、冬を耐えしのいでいるように見えることから、忍冬(ニンドウ)の名もあります。スイカズラの名は吸い蔓の意味で、古くは花を口にして、甘い蜜を吸っていたことに由来します。子供の頃の懐かしい遊びを思い出させる花ですね。
(園内位置:日本庭園)

フタリシズカ(2017年5月11日)

フタリシズカ Chloranthus serratus Roem. et Schult.
 沖縄を除く日本全国の山林に分布するセンリョウ科の多年草。花穂につく花びらのような白い部分は、雄しべの葯をつける柄で、内側に向かって雌しべを包んでいます。色鮮やかな花が沢山ある園内では地味な花ですが、よく見ると体長数ミリのアザミウマ類やアリ類が花に訪れています。 目立たない花にも少し足を止めて見てみてください。新しい発見があるかもしれません。(園内位置:うらら池周辺)。

ヒメウツギ(2017年4月29日)

 
ヒメウツギ Deutzia gracilis
 本州・四国・九州に自生するユキノシタ科植物。枝先に円錐花序を出し、白色の花を多数つけます。  花には、蜜を吸いに来るセセリチョウやハナバチの仲間、花粉を食べに来るハナカミキリの仲間がたくさん訪れます。  花の中をよく見ると、雄しべの花糸の翼が上部に広がっており、黄色い葯と併せて、クリオネたちが泳いでいるように見えませんか。
(園内位置:ロックガーデン)

アカボシシャクナゲ(2017年4月16日)

アカボシシャクナゲ Rhododendron hyperythrum
 台湾原産のツツジ科植物。白から薄ピンク色の花色をしており、上方の花びらには、赤色の斑点があります。この斑点は、花の蜜を吸いにくる昆虫へのアピールといわれています。  現在、本種は接ぎ木の台木用として大量に生産されているため、皆様も知らず知らずに台木として育てているかもしれません。  当園のシャクナゲ類の中で、一番早く咲く種となっています。
(園内位置:花の進化園、ロックガーデン)

ススキノキ(2017年3月21日)

ススキノキ Xanthorrhoea australis R. Br.
 オーストラリア原産のススキノキ(ユリ)科。山火事の後で真っ黒に焼け焦げながらも、焼け野原でこのときとばかりに花を咲かせるブラックボーイ(英名)ことススキノキが咲いています。当園では過去2回咲きましたがいずれも別株。今回の開花株は2014年10月の導入株です。
 オーストラリアの乾燥地に生育し、生長が非常に遅く、一年に数cmしか生長しないと言われます。その奥深くにある生長点を守るように、針金様の強固な葉を持っています。山火事後競争相手が少ないうちにいち早く生育場所を占有しようと、チャンスを待ち構えています。
(園内位置:サボテン温室)

クリスマスローズ(2017年2月18日)

クリスマスローズ Helleborus L.
 ベゴニア温室南の花壇で咲き競うようにつぼみを上げているクリスマスローズ。名前のとおり早咲きのニゲル種の血を引く交雑株から咲き始めましたが、“春一番”の便りが各地から届く昨今では、春に咲くオリエンタル種の交雑種も次々と花首を立ち上げています。
 “花”と言ってもこのクリスマスローズ(ヘレボルス)やセツブンソウ、アネモネ、ラナンキュラスなどのキンポウゲ科植物を華やかに彩るのはガク片。退化した花びらは雄しべとガク片の境界に観察することができます。
 クリスマスローズの仲間もこれから5月までが生育本番。古葉を掻き分けるように株の中心から新葉とつぼみを立ち上げ、生命力を感じます。
(園内位置:ベゴニア温室南側花壇ほか)

シナマンサク(2017年2月1日)

  
シナマンサク Hamamellis mollis D. Oliver
 震える寒さがまだまだ続いていると思っていましたが、「春近し!」とばかりにシナマンサクが咲いています。マンサクは「まず咲く」が訛ったと言われますが、本種は中国原産。日本の野山で見るマンサクに比べ開花が早く、一花も大きいことから、よく植栽されます。日本のマンサクと異なり、前年の枯葉を着けたまま咲いています。
(園内位置:芝生広場奥早春の花木植栽区)

カルーナ・ブルガリス‘ボスコープ’(2017年1月14日)

カルーナ・ブルガリス‘ボスコープ’ Calluna vulgaris (L.)Hull cv.
 一段と寒さが強まり、屋外も冬枯れで色彩が乏しいこの時期、茎葉が鮮赤色に染まり、ロックガーデンを華やかに演出し、ひときわ目を引く存在です。ツツジ科の常緑低木で、イギリスの荒野‘ヒース’を構成する植物として知られ、冷涼でやせた酸性土壌に生育しています。カルーナ属はvulgaris種ただ一種ですが、花色に加え、茎葉の紅葉色の変化に富む様々な品種があります。
     (園内位置:ロックガーデン)

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